heartbreaking.

中年の末路とその記録

パイオニアのアンプ「VSA-D6」が不調なので内部のホコリをエアダスターで掃除

オーディオアンプに拘る人はケーブル一本にしても妥協しない、スピーカーを置く台の素材も吟味する。結局は金次第で最高の音環境は整う。だけど貧乏だとそうもいかないのでそこそこレベルの音を出すアンプの性能に自分が順応してゆかなければならない。

自分好みのいい音を出すためにはアンプとヘッドフォンの相性が大事だと思っている。私は貧乏だがそれでも音に関しては1万円以上は出す。ホムセンなどに売ってる安価なヘッドフォンで妥協するような人のことは理解できない。いい音を手に入れるために試行錯誤した結果、自分では最高の音が出ていると思っていたのに他人に聴かせるとケチつけられたりもするので、皆が納得する音なんてない。

私の体を流れる血液同様の愛用アンプが故障となると、いくらオークションで同型番の中古が安価に出回っていてもそんなのでは心情的に解決できない。

中古で使い始めて10年以上経つアンプ(パイオニアの「VSA-D6」)がここ一週間、電源ボタンを押すと同時に大きめのブーーて音が出っぱなしで最初は接触不良かなとあらゆるコードを差し直し一時的に直っていたが、昨日はそれでも解決しなかったので10年以上ぶりにカバーを開けて中を掃除することにした。

カバーを止めるネジの数が意外と多い。何でネジの数が多いかっていうと古くてデカいオーディオアンプって片側が妙に重かったりするので、共用通路まで運ぶのは無理だと思った。デスクトップパソコンなら軽量なので共用通路でホコリを吹き飛ばしていたが近所の人にあまり見られたくない姿だ。中を開けると基盤の表面がフェルト生地のようになっていた。

アンプの気持ちはきっとこうだ「苦しい…うおおおおお、ヤニ入りのホコリが、纏わりついてもがき、ぐおお早く早く」(全然関係ないけどマリリンマンソンが自分の中で再ブレイクしていてこれを聴くためでもある)。

デスクトップパソコンよりごちゃごちゃしている。1998年に発売されたその25年前をじっくり見たかったが、故障が直ってるかどうかを早く知りたくてホコリ飛ばしてすぐカバー閉じてしまった。今頃はアマゾンで安価で買える軽量のオーディオアンプもあります。素材の規模や量に関わらず性能は似たようなものなのですか、それともやはり古い機材が優れているのか。宗教的に古いほうが価値がある、上質な素材を使っているのだと信じている(いやでも劣化はあるんだろうな、その劣化した音すらいい)。

【ビフォー】これはどっか可笑しくても納得するホコリの量です。

【アフター】結構妥協したけどこんなもんでいい。

【全体】これでイケるやろ。基盤などにこびりついてるところが気になるが、あまりヘンに触りすぎるとむしろ悪くなる気がして怖い。コンデンサが1つ焼け焦げてる。

そしてカバーを閉じて電源オンした最初の一回はまだブーーて音してましたが、アンプ側の電源コードを3~4回差し替えたら直ってました。それ以降、しばらく電源オン・オフを繰り返して様子見ましたがブーーて音なくなりました(電源コード何十回差し直しても直らない状態だったのがホコリを飛ばすことで直った)。専門的なこと知らんので曖昧でしたが、定期的なメンテナンスは必要だなと感じました。

昭和・平成初期はラジカセやCDコンポでスピーカー一体型だったので置き場所次第で音が違ってたのであっちに置いたりこっちに置いたりカラーボックスの中に入れてみたり色々して苦労した記憶がある。オーディオアンプに出逢ってからはスピーカーの置き場所にさほど困らなくなった、何処に置いても納得レベルの音が出る。ヘッドフォンの性能を引き出すのもアンプ次第になってくる。そこそこレベルなアンプがあれば自分だけの特別な時間にいくらでも引きこもることができる。

音に関しては変化をあまり望んでいないことに気付いた。

私はハイレゾのように綺麗すぎる音に魅力を感じてない。耳掃除もしないので寝てる間に寝返りと共に耳垢が勝手に出てるだろって程テキトーなので繊細すぎることはどうでもいい。ハイレゾが登場した後に出てきた音楽ならYouTubeプレミアムでほとんど済ませるので、音楽を購入することがまずない。圧縮された音を上手く誤魔化せるアンプとヘッドフォンを維持するほうが大事だ。

ヘッドフォンはこのブログを開始した2005年からずっと同じ型番のを使ってる。オーテクの「ATH-AD9」(ちなみに同型番2代目です)。

アンプは今回掃除したパイオニアの「VSA−D6」です。このアンプをパソコンに繋いだだけでYouTubeの音楽を聴くと「これが圧縮されたインターネット上に漂う音楽の真の姿か」とわかるほどしょぼい音なのですが、そこでアンプの「LOUDNESS」(音圧)ボタンを押すとYouTubeの音が立体化して迫力が出る。。

「BASS」は最大の+6でこれで十分重低音も効く。これ以上重低音が効いても私の耳は多分耐えられない。

独りでいる時間くらいはいつも同じでないとどうも落ち着かない。あと10年くらいはこのままで…お願い。


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