heartbreaking.

中年の末路とその記録

パワハラ上司から学んだことは転職後しばらく役立つが、いつかメッキが剥がれる

壊滅的なコミュ力のなさで日々挫折感を味わうことが多い。ZOZOTOWNの空ダンボール箱にパンチ食らわせて夜中のガストで猫ロボットに癒されてきた。この危機的な状況に服買ってる場合じゃねえだろコノッ‼ドリンクバーでとってきた炭酸飲料がただの氷水になっても終わりを感じなかった、暴れる元気があるのならまだ歩けるはず。

こんなのが社会に放流されていていいのか、誰か私を閉じ込めてくれと思うことはある。理想の自分と、現実の情けない自分、耐えられなくなる。

パワハラ上司の元を去り環境の良いところへ転職したけど、注意しなきゃならないのは環境を変えても自分はそうやすやすとは変えられないという点です。心が弱い人間は弱いままでけして強くは変われない。

新しい職場でパワハラ上司が存在しないとなると逆に居心地が悪い。あっ!と言う間に打たれ弱くなってしまっていた。ほんとーにしょーもないことで心がくじける。前職のパワハラ上司に鍛えられていなかったのか?ああこれが優良企業か。自分はきっと甘やかされているんだろうけど本当にこんなんでいいのかと不安になる、ここに居ていいのかと思うようになる。だからといってあの環境に戻ろうとは思わないけど…

つまづく度、前職のパワハラ上司の言葉が正解を示してくれるし、あるいは弱ってるとき攻撃をしかけてくる。前職の手取りが10万前後でそこから上がる見込みも無いので1カ月前に退職願出して嫌味の数々に耐えなんとか辞めた。今は職場変わって幸い前職の3倍~4倍の給料があるけどこれもいつまで続くかわからない不安定な状況で、借金が300万あるんで月々の返済とは別に毎月15万ずつ繰り上げ返済してる。残された時間はあんまりないので超急いでいる。「住宅ローンや車のローンに比べれば大したことないし300万くらいの借金ならうちの職場(手取り10万前後)でこのまま我慢しながら他にもバイトするとかいくらでも方法あるじゃない」とパワハラ上司がアドバイスをしてくる。「うちの子供だってバイトかけもちで月20万は稼いでる。頑張ったら20万くらい簡単」とかなんの慰めにもならないんだが…例えば額面17万なら手取りが13~14万くらいで、だからといって手取りが少ない=仕事がラクだとは言いたくないですねえ。

パワハラ上司に対しては複雑な思いだ。怒りもあるが感謝もある。社会の礼節についてやけに詳しい上司でなんでかなと思ったらいつもスマホで検索して情報を得ているようだった。モンスターにとんでもない玩具を与えたな、そうしてスマホで得る情報が上司が部下を言葉でぶん殴るためのツールと化す。

その1.「了解です」と言うとパワハラ上司に注意される

「了解ですというのは社会では使用しないです、〇〇さんはいつも了解ですと言うけどなにもわかってないでしょう。だからこれからは『わかりました』か『承知しました』あるいは『気を付けます』でいいです」

ふうん、50年程生きてきたけどそんなの気にしたこともなかった。でも確かにビジネスメールでは「承知しました」が普通に返ってきてるな。これは上司が正しい。でも「了解です」とかフツーに使うよね…社会は厳しいなあ、あー大学出てねえから細けえことわかってねえまま社会に放流されてたわ。

「そんなに長々言う必要ないです」とも言われた。言い訳は元々嫌いでなんなら自分が同僚の罪を被るほどお人よしだけど、人を庇ったり、相手の都合に配慮する過程で話が長くなることがあるのでそれが言い訳がましく聞こえていたのか。話が長くなるほど社会に取りこぼされどうしようもないゴミになっちまう。いやもうすでにゴミだが納税はしているので生活保護よりかマシか。

その2.ミスは一度ではなく二度、上司に謝れと言われる

そんな重大なミスでもねえこともさも大事であるように注意してくる上司だったが、「申し訳ありませんでした」「すみません」とその場で謝った翌日の昼休み、形相を変えて「〇〇さん、まだ一度も昨日の謝罪を言っていないですよね。今朝出勤してきた時に一番に『昨日は申し訳ございませんでした』ともう一度言うのが普通です」…え?昨日その場でそのことについてはすみませんでしたと謝罪しましたよね、今日さらにもう一度その件について改めて謝罪せにゃならんとは驚いた。

ま、忙しい上司の立場からしてみりゃ、一度きりのその場の謝罪だけじゃあ「こいつホントにわかってんのかな」と不安に思う気持ちあるのかもな。それを「ホントにわかってますよ」と念押しでどっかのタイミング見計らってもう一度謝罪しとけと(退社する間際か、翌朝出社して一番にが良いらしい…)。ずっと下っ端で働いてきてるんで上司の不安に思う気持ちまで考えが至ってなかった。

(いや、そもそもお前俺にその作業内容についてきちんと説明してたか?お前が悪いんじゃね?みたいな)

その3.「それはマニュアルではなくてメモですよね」と訂正を求められる

家に帰ってノートに清書してマニュアル作ったんだが、そのマニュアルにもケチつけられる。一度過去にぼんや~っと聞いた程度のことを、不安なので念のため上司に確認しようとしたら「それはもう(職場の)皆が何回も何回も!〇〇さんに教えましたよね!?自分でノートに書いてるはずです、まずそれを見てから質問してください」と憤慨される。なんや、二度以上聞いたらあかんのか…絶望やな。あんたら一度ぼんやりと面倒くさそうに説明しただけやろ。上司や職場の皆の脳内では「もう何度も何度も説明している」に自動変換されてるのか。仕方ないので上司の前で手元のノートを開きつつ「はい、マニュアルを見たのですが」と言うと「それは!〇〇さんが勝手に書いただけのもので、マニュアルとは違いますよね!?」とまた強めに言われたので「…はい、私のメモを見たのですが」と訂正すると上司は落ち着きを取り戻し満足そうな顔をした。

その4.お前が何の音楽を好きかなんてどうでもいいと言われる

あーミッシェルガンエレファントのボーカル亡くなったんかあ、と思ってた矢先の昼休み、皆が暇な時間に上司がスマホ見ながら「えー、このバンドのボーカルが亡くなったって。知ってる?」と皆にそれとなく聞いてたので近くに居た私は皆の会話に参加できると思い前のめりに「私の大好きなバンドです」と打ち明けてみる。すると、シーン…としたあと「ああそうなんですね」とだけ返ってきた。その話はそこで終わっていたと思ってた。翌日、上司と先輩の二人がかりでなんかの注意を受けていたんだが突然「昨日だってそうですよ、なんとかのバンドのボーカルの話を私がしましたよね?その時〇〇さんがいきなり『そのバンド大好きです』とか言ってましたけどいきなり大好きですとか言われてもこっちは、はあ?って感じで正直〇〇さんがそのバンドを大好きかなんてどーでもいいです!もう大人ですよね?子供じゃないんだからそんないきなりどーでもいいことを話されてもこっちも困るんですよ」上司の注意が終わった後、その子分みたいに近くにいる先輩も口車を合わせるように「そうよ、自分のそういうところ気付いて治していかないと、私達はわざわざ言ってあげてるのよ」と哀れみの目で半笑いで見てくる、私が何を好きかなんてことは皆どーでもいいと思っていて、だから私はもうこの職場じゃ何も自分の話はしちゃいけないんだ…

なにわけわかんねえこと言ってんだてめえらは毎日子供の話をしてるがそれこそどーでもいいとこちらは思っている!と本当は机を叩きつけてその場で帰ってもよかったけど、怒るほどの価値もないので「この職場の中だけでは」我慢すると決めた。

その5.上司に呼ばれても接近しすぎるとキモがられる(職場による)

用事で呼ばれて「はい!」と元気よくサッと近付くと「そんなに近付いてこなくていい」と毎回言われ続ける。上司との間に1メートルくらいは間隔開いてるはずなんだが、その上司身長がかなり低めのせいか、長身の私が傍に行くと威圧感かコンプレックスを与えていたのかもしれない(こちらもなりたくて長身になってるわけじゃない)、犬か猫のように手で追い払われていた。次第に怒りが溜まってくる。近づくな、とか人様に面と向かって言うとかありえんが、上司は私の存在そのものが嫌でたまらなかったのだろうな。

その6.雑談をしていただけなのに「病院へ行け」と言われる

忙しい職場なのでパワハラ上司はいつもイライラしていたが、たまに機嫌の良い日は上司自らコーヒー淹れてくれて煙草も吸わせてくれた(コーヒーに洗剤入れてないだろうなと怖れつつ口を付けていた)ただ忙しいからイラついてるだけでそんなに悪い人ではないのかなと騙されそうな時もあった。そういう時にはやけに根掘り葉掘りこちらの私生活の状況を聞いてくるので信用して借金のことを話すと唐突に真剣な表情で「〇〇さんはここを辞めて次の仕事を探すより先に病院へ行った方がいいと私は思います」と切り出してきた。それはいくらなんでも上司が部下に直接行ったらあかんやつなのでは。は?ってここでも怒るべきだが、私はハハハと笑って無難にやり過ごしてしまったために、その後もずーっと上司には精神病のレッテルを貼られたまま可哀そうなやつとしてその職場内では過ごすことになる。私は「〇〇さんはとにかく余計なことは何もしなくていいです」とパワハラ上司にきつく言われているので出社して1時間くらいは掃除だけしていた。ホウキとチリトリでホコリを取る動作だけを延々と繰り返していて床はもう充分綺麗になってる。明日も……ああでももうすぐこんな虚しさとお別れだ頑張ろう。

その7.退職届を何度も書き直しを命令される

あまりにも馬鹿にされすぎているのでこんな情けなすぎる自分を大切な人達には見せたくないし知られたくもない。なにより自分が自分を嫌いになってしまいそうなので退職届を出したがそこでもイチャモンつけられて「退職願でしょ」と注意を受けて何度も退職願の文言の一字一句まで書き直しを命令された。 こちらからお伺いを立てるのに一方的に「退職届」として提出するのは常識から外れていますと言われたので封筒に「退職願」に書き直して再提出した。 すると今度は「『退職いたします』じゃなくて『退職させていただきます』に書き直してきてください」と指摘されその日も結局手書きの退職願を一度家まで持ち帰った。 翌日「『退職させていただきます』じゃなくてそこは『いたしたくお願い申し上げます』ですよね。書き直してきてください」……。昨日自分が言ったことを忘れている上司に却下されたのでその日も家に持ち帰る。 そんなんで、私も50年程生きてきた中で前代未聞でしたが退職届の書き直しを命令される中で気が付いてきました。上司は「わからなければネットで調べてみてください」とも言っているので、あーこの人は私にイチャモン付けるために事あるごとにスマホで情報を調べているんだなと。

そんなパワハラ上司を労働基準監督署に報告しなかったのは、私の後任がいるとしたらそいつも細かいこと言われて傷付けばいいという意地悪な気持ちもある。皆があのパワハラ上司の異常さに気付かないままでいたらかなり面白いことになるんではないかなと。辞めた職場の情報は今でもネットで毎日確認してもいる、何か問題が起こっていると「ほれみたことか、ざまあみろ」で煙草が美味く感じる。

辞める間際にくらった言葉が一番痛烈でいまだに苦しんでいる。

「お前など、どうせ次もすぐ首切られるにきまってる」

「私がその時の上司だったらお前などすぐ首切る」

うるさいうるさい、この言葉に負けるかと思って新しい職場でも頑張っているけどしょっちゅうメッキが剥がれて元の自分に戻っちまう。イヤダー、もう手取り10万ぽっちの癖にパワハラ上司のいる職場なんて。手取り10万で何が出来る?独り暮らしでなんもできんですよ、テレビで芸能人がウメー!って食ってるようなメシも食えず「ウメーウメーうるせーんだよ」と文句ばっか言ってました(テレビは小窓でリアクション映すのもうざすぎて反吐出る)。パワハラ上司に精神的に痛めつけられてヤル気なくしてんのに、土日にホテルの掃除のバイトに行ったら昨日入ったとこなのに翌日の朝「あんた、なんもできないんだね、はあー」とため息つかれて理不尽な八つ当たり、ベテラン掃除のおばちゃんには「お前この掃除が難しいとか言いよったらどこ行っても使えんから生活保護しかないんやないか」と言われたり(それ言われた直後仕事放棄して即帰ったけど)。職場は1か所でいいんですよ、2か所で働くと人間関係の悩みも2倍になりますんで、それなのに世の中が副業ありきみたいになってるの、どうしたいの?体がもつわけねえ。

あーそろそろ春の訪れで皆様、新しい環境へ飛び込む時期が近付いてますか。

新しいことに挑戦する人におすすめの曲はEvery Little Thing「Future World」です。今聴くと新しいんじゃないかな。これを車の運転中にかけると「俺は決まりきったルールをぶち破って新しいことを始めるのだ」という背中を押してくれます。俺は決まりきったルールの上を走るしかないけど、若い人は夢をあきらめないでほしいです。AIで仕事なくなってくけど。


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だけど周りが「きっと上手くいかない(どうせ失敗する)」と言ってることこそやってみる価値がある。もし、それが上手くいったとき、周りの声に耳を貸さず飛び出て良かったと心から思える。それで手に入れた金で美味いもんを食うとき「幸せだなあ」と思えるし、布団に入り眠る前も「幸せだなあ」と人生で初めて心の底から呟いていた。年齢とか関係ない、幸せはいつでも訪れる…と信じている。今は食いたいものは好きに食えるようになったからいっか。契約が切れたらそこでゲームオーバーだけど今日も頑張るか。