heartbreaking.

中年の末路とその記録

不甲斐ない。俺は無力だと卑屈になるだけ、

自分が入院して、誰かに世話してもらう場合は・・素直に「ありがとう」と言ってください。笑顔じゃなくても構わないから「助かったよ」「頼りになる」って言ってください。看護する側も、俄然ヤル気になりますから。

看護する人が自分好みに育つか否かは、貴方のさり気ない一言で決まります。気が合わない人間に不本意に看護されるハメになったとしても、とにかく「ありがとう」「助かるよ」と毎日繰り返す事で、それだけの事で、看護する側がだんだん貴方の心に近付いて笑顔になっている事に気付くはずです。

俺のような卑屈なニンゲンが看護する場合・・常に不安になるんですよ。

だからウッカリ聞いてしまったのが間違いだったんだ。「俺は少しは役に立っているのかな」って聞いてみただけだよ。そしたら「若いんだから、そんなもんだろう」って言われた。そりゃねえだろ、

俺は、てっきり「アンタのおかげで大助かりだよ。ありがとう」って言ってくれるものと信じて疑わなかったから。だから、カウンターパンチ食らったみたいに・・うちひしがれて・・、イライラに火が付いて途端に無口になった。俺はイライラすると何も話さなくなる。

あんな些細な一言で、期待通りの答えを得られなかった事くらいで・・こんなに弱く打ちひしがれている自分が情けなく思えるし。俺が妥協して「そうだな」と笑って返せば済む話なのに。

俺の苦しみが・・お前ら夫婦にも、一族のニンゲンにも、誰一人として解るはずがない。俺がマトモな性癖でなく同性しか愛せなかったのは、それなりの理由がある。

世間的に、愚かだと烙印を押されるニンゲンには・・そこに堕ちるに至るだけの、それなりの理由があるんだよ。その理由すべてを話すのには相当なエネルギーが必要になる。話尽くした後に、より鮮明にの傷口が開いて、記憶が流す血がとまらなくなって死んでしまうかもしれない。

自殺ってのは、愚かだと烙印を押される事を望む人の、最後に輝くために用意された最高の舞台だ。俺は、望む答えとかけ離れた答えを頂戴するたびに、この固定された網戸ごと破壊して窓の外に飛び降りてしまいたい衝動にかられる。

一人の命が、地球の重さと同じだなんて誰が言ったのか。そんなに重いモンじゃねえだろう。命は軽い。笑えるくらい軽い。重いのは、本気で愛した他人の命だけ。

goo blog funamushi2 - 2005-10-20 23:35:53 コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )