heartbreaking.

中年の末路とその記録

電子書籍の長文転載を通報した結果報告。何故、著者のほうが立場が弱くなるのか…

ここまでの経緯
1.書籍制作中の苦悩を打ち明けます―ブロガーは引用することに慣れすぎている (追記あり)
2.書籍の売上げと、ブログのアクセス数は特に関係ない。―青ピカチュウさんの心無い行動のせいで自分の死を感じました。《通報しました》

8日の午前中、青ピカチュウさんとの間に生じた引用問題の件で、該当記事を削除してくださいと、運営に通報しました。その結果報告をしていませんでした。

結論からお伝えすると、私の要望は、前例がないということもあり、残念ながら運営には通りませんでした。新しい例を作るために、徹底的に戦う気力は持てませんでした。

ですから、青ピカチュウさんのところに、転載に近いようなかたちで切り取られた引用部分は、そのまま放置されています。

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この引用の長さと必然性を問うことが発端となり、書籍発行直後から、とても嫌な想いをしてきました(コメント欄のやりとりも見ていただければとおもいます)。

まず、協力者のpotexさんと青ピカチュウさんが引用問題で衝突しました。それにより私の大切な文章が、宙に浮かされたままで、書籍内容ではなく、引用か転載かという問題に左右から引きちぎられようとしている。やめて!私の想いを、引きちぎらないで!……心の奥で叫び続けました。とても精神的に疲れました。

結果に打ちのめされて、私はこれ以上戦う気力もありません。私の後に続く電子書籍ブロガーが仮に青ピカチュウさんのような心無い人に、その内容を適当にチョイスされて長文で引きちぎられたとしても、それは問題のない行為なのだよとしかお答えすることはできません。私が泥沼状態となりながら、運営の手をわずらわせ続ける中で、運営に悪印象を持たれたくありません。私には、自分でサーバーをたて、サイトを運営し集客する自信がありません。はてなのサービス内の一部であるからこそ、自分の意見を多くの方に見にきていただけるのだと気付いているからです。はてなブログは、私にとっては居心地の良い場所です。たとえば女性の性表現が多少目立っていても、害虫を排除するように冷徹な判断をするブログサービスではないと感じています。

私はかつてgooブログを利用していましたが、こちらの記事を出した直後に、 goo運営からはなんの連絡もなく突然、非表示にされたことがありました。 gooブログは母体がNTTなので公序良俗にはかなり厳しかったです。自分の特質を考えた上で、ブログサービスを選んだほうが良いと感じました。

8日 AM 9:14
青ピカチュウさんのこの記事内での引用の量があまりにも多すぎるのではないか?と感じたので、そのことを運営に通報する覚悟を決めました(誤解しないでほしいのですが、私は普段から他人を通報しまくっている人間ではありません。10年以上前からブログ活動していますが、今回を入れて2回です)。
2月23日に電子書籍を発行した翌日、書籍内の重要部分を、たて続けに長文転載されていたことを伝えています。勿論、こういった通報をするからには、自分の住所氏名を運営に伝えねばなりません。

8日 PM 3:31
はてなサポート窓口法務関連担当者からメールが届きました。その内容を公開することはできませんので、おおまかにお伝えすると、青ピカチュウさんに意見照会をしていただけるとのことでした。
私のはてなIDからの申立てであることを、青ピカチュウさんに伝えてよいかどうかを確認されました。

8日 PM 11:35
私のはてなIDを相手に伝えるのはかまわないと伝えました。

9日 PM 4:14
運営から、青ピカチュウさんへ意見照会をしたとの連絡がありました。
相手からの合理的な反論がなければ要望が通るのではないかと期待してしまいました。
私は、相手からの合理的な反論など、まず不可能だろうと考えていました。しかし、協力者のpotexさんは悲観的な考えで、それくらいで青ピカチュウさんの転載が消されることはないだろうと言っていました。

一週間経過

15日  PM 4:59
運営から、青ピカチュウさんの反論内容が送られてきました。その文面をそのまま公開することはできませんので、おおまかにお伝えすると、著作権法32条の範囲内で引用を行っているので著作権侵害に相当しないというような反論でした。
青ピカチュウさんの記事内の引用比率が、

青ピカチュウさん自身の文章が1715文字
私の書籍からの引用が865文字

であるので、適正な引用比率だという反論のようでした。さらに、ふじぽん先生をはじめとする、書籍内容を長文引用しながら、普段から書評記事を打っているブロガーたちのURLを列挙し、それらがはてなブックマークにおいてはすでに「人気エントリー」になっているではないかという反論もありました。

確かに、私の通報を、運営が受け入れるのならば、過去に、ふじぽん先生をはじめとする、長文引用をしてきたブロガーたちに対して、運営がどう対処できるのか?という問題へと波及してしまいます。
……この引用問題はタブーでした。触れてはならない領域だったようです。

たとえば、去年の暮れに、きもろぐさんというエッジの効いた男性ブロガーがいたのですが、その人が、ある女性を批判した内容が酷いのではないかということで、きもろぐさんは運営に該当記事を削除するように言われたようですが、本人がもう嫌気が指していたのか、自身の判断により、はてなを去っていったことがありました。

ただ不快だ!というだけの問題による通報で、運営の力が働くのであれば、同様に、私の心血を注いだ書籍内容の重要部分が引きちぎられ転載された問題に対する不快さも、運営は受け止めてくれるのではないか、などと期待してしまったのが、私の考えの甘さだった。

青ピカチュウさんが無料ユーザーで、私が有料Proユーザーであっても、運営にお金を落としているかどうかで両者の主張の効力に差が出ることもありません。無料だろうが有料だろうが、運営は公平だと感じました。

また、それ以外にも、書籍内の重要個所を抜き出したという認識は持っていない、というような青ピカチュウさんの反論がありました。そして、引用した部分に結論があるわけでも、要約があるわけでもないことも語っていました。

しかし、その引用部分が、重要であるかどうかということは、引用する側が決めることではなく、その書籍を作った著者がおもうことであるので、身勝手な主張をしているもんだなと感じました。

16日  PM 2:32
運営から、ほぼ結論めいたメールが届きました。担当者は、例として以下の4つの条件を挙げていました。これらを主に満たしていれば、引用する側のブロガーは、今後も法律が変わらないかぎりは、著者の主張を、おおむね、はねのけることができるだろうと感じました。

(1)他人の著作物を引用する必然性があること。
(2)かぎ括弧をつけるなど,自分の著作物と引用部分とが区別されていること。
(3)自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること(自分の著作物が主体)。
(4)出所の明示がなされていること。(第48条)

それ以外にも、やはりこのようなことは過去に例がないということでしたので、あきらめることにしたのです。

青ピカチュウさんの転載量くらいまでであれば、おそらく運営は、強制的な削除はしかねるのでしょうな……

判断基準としては、あの転載記事を参考にすればよいのではないかとおもう。

もう、私のことは構わない。今後、電子書籍をめぐる引用や転載について考える際に、少しでもこの情報がお役に立てればとおもいます。

書籍は、あの転載部分がすべてというわけでもないのだが、自分にとっては妙な切り取られ方をしてしまったもんだなという違和感はぬぐいさることは到底できそうにない。

私は、青ピカチュウさんのブログのコメント欄で、「引用部分のみを削除していただけませんか。よろしくご検討をお願いします。」と、怒りを押し殺して、丁寧に頭を下げてお願いしている。

そして、すべてが希望通りではなかったが、一応対応してもらえたので、「対処いただきありがとうございました。」とお礼も述べている。

それなのに、著者である私の気持ちをまるで無視したかのように、私が削除してくださいとお願いした場所を再表示している。

私はまた、青ピカチュウさんに頭を下げながら、どうかその転載をやめてくださいと頼まなければならないのか。

何故、苦労して作品を出した著者側のほうが、立場が弱いのか……

法律は、苦しめられている者をさらに苦しめながら嘲笑う。
法律を盾にとりながら他者の想いを踏みにじるやつらがのさばり続ける。

心を傷付けられ、もう戦う気力もないことを利用して、自分たちが住みよい、都合の良い世界を築こうとしている。

どんな作品であろうとも、馬鹿にしないでほしい。そして、それを転載するだけの者が大きな面しながら、引用の皮をかぶる転載の権利を主張することは甚だ滑稽である。

どんな作品であろうとも、その著者に敬意を示して、引用は最小限に抑えるべきだ。それが出来ない人は、著者の苦労に想いを馳せたことはあるのか。たいしたこともない俺が偉そうに言えることではないのかもしれないが、どうしてもなくてはならない長文引用なのか?(そうしたものは、もはや私の目には転載にしか見えていない)書評はあなたの言葉だけで語ることはできないのだろうか?それは自分の言葉だけで語る自信がないからなのか?どんなにダサくても、稚拙でもかまわないじゃないか、自分の言葉だけで語れよ。自分が後ろめたいとか、都合が悪くなるからとかで、この問題をスルーしてんぢゃねえよ。過去を取り消すことは無理でも、今日から気をつけてゆけばいいじゃないか。

なんか暗いままで終わる。

作家の著書から何十行もズラズラ引用 >してるだけの記事って意味ねーな・・(2006-10-08)