heartbreaking.

中年の末路とその記録

俺は、かんどーさんの予備でした。

来月、UVERworld っていう日本のロックバンドのライブに行こうかなと思って、でも、もうすぐ仕事辞める予定で金ないので、どうするか迷ってた。ツアー予定表 俺は愛媛なので、香川か岡山行こうかなーと思ってサ……

仕事は最近よく休んでるんだけど、ヤル気が出ないまま過ごしてると、7月17日に、ツイッターのDMで、齊藤貴義さんから、会いませんか?みたいな連絡が入った。

あれ?かんどーさんのことで傷心中だと思っていたんだけど、俺なんかと会う約束して大丈夫なのかなと不安に思ったけど、こっちもかなり不安定で心が弱っていたので、なんとなく、それをきっかけに人生を起死回生狙いたい気分だった。

でも、いい加減な身なりで会うわけにはいかない。なのにお洒落をする金がない(ライブに行く金はあるけどな)。 こっちも会うための準備が必要なので、もう少し後にしませんか?と返事してみた。

齊藤さんは、かんどーさんとのことで傷心中だけど、色々つらいことがあって気持ちを切り替えたかったらしいのです。でも、もう少し後でもかまわないですよという返事をもらった。

……俺も、そこで終わるつもりだった。でもUVERworldのライブで県外行くなら、待ち合わせして齊藤さんに会うのも良いかもな、と急に考えが変わったので、来月、香川で会ってみますか?と聞いてみた。

ライブも楽しんでスカッとできるし、その前後で齊藤さんに会って顔にモザイクかけた二人のツーショット写真でも撮ってブログにUPすればアクセス増えるしな、とか安易に考えて、あんまし深く考えてなかった。

俺も勢いが欲しいなと思ったので(ブロガー的には……)、ここで無理やり三角関係に持ち込めば面白いコンテンツになるかな、とか他人事みたいに思ったりもした。でも、俺はかんどーさんみたいに胸も大きくないし、顔も綺麗じゃないしなあ……

まだ付き合うって決まったわけじゃないけど、元カノがスペック高いと、後に続こうとする女がしんどくなる。化粧ちゃんとして、下着もちゃんとしたの買って、服も……って考え始めたら、あー俺今仕事辞めようとしてて金ないんだっけと思って、無理になってきた。オフレポで齊藤さんにテンション低めの記事書かれたくない。

なんかDMで話してると、2人で一緒になれたらいいかな的な話も出てきたので、え?会っていいなと思えたらもう結婚なんですか?って驚いて、いや、経営者だしお金も持ってそうだし、それもアリかなと迷ったんだけど、俺、家事サボるし、働かないですよ……前の奥さんと別れた理由を考えると、俺もそういう理由で捨てられるんじゃね?って怖くなってきた。

DMで会話してると、人にむやみに説教するタイプにも思えなかったし、会えばきっと楽しいんだと思う。俺が苦手なのは、会って裸になってすべてさらけ出そうとしているのに、その前後で、女に説教してくるタイプの男。案外そういうのが多かったので、齊藤さんなら、そんなことないだろうなと思って、それで会おうかなって思ったわけで……俺は人に会うときはまず性格を見てる。

でも、かんどーさんと連絡途絶えた後の顔写真ばらまき事件も見てるんで、もし俺がそんなんされたら、人生終わるしかなくなると思って、だから会うときはカメラは没収ですと伝えておいた。

面倒に感じたら、そう言ってくださいということなんだけど、でも会ってセックスすると情が通いやすいらしいので、やっぱ会うと、どうなるかわかんないもんなあ…… それがわかってて会うのは、なんらかの破滅願望があったということになるんだろうけど、そうでもないしなあ……

とにかく、元カノがかんどーさんだということが、俺にとってはかなり心理的にはキツイので、俺に期待しないでくださいねと何度も伝えておいた。

そんで、まあ、会おっか、という流れで一旦DM終わって、部屋でゴロゴロしてると、なんかだんだん不安になってきた。……なんとなく会おうとしてないか?

で、その後でまたDMで話してると、あんまし詳しくは話せないんだけど、かんどーさんとまた色々あったようで、こういう流れのままで会うと必然的にかんどーさん絡みの話題が多くなるだろうなと、推測できた。つーことは、俺はたぶん、自分のことはあまり話せなくて、逆に、傷心中の相手を癒す側になるので、俺の精神的な負担率半端ねえなと思って、やめとこうかなと思って、正直にそういう悩みを伝えた上で断るDMを入れた。

すると、齊藤さんは、また期が熟したら会いましょうという返事で、最後までとても礼儀正しい人でした。

俺もそこで終わらせればよいのだけど、俺のほうが食い下がってしまった。歳とってくると、昔のように入れ食い状態じゃなくなるしな……かかる声があるのなら、とりあえず会ってみることが大事じゃないのか。

で、齊藤さんは、かんどーさんのことでずっと傷心中なままで、酒飲んで過ごしてたみたいで、愛情に飢えているみたいで、でもその愛情をくれるのは誰でも良かったというのが本音らしくて、ブロガーの俺が気になっただけのようでした。

まあ、そんなんで、酒の酔ったままの齊藤さんと会話続けてると、なんかポロッと本音が零れたようで……

「はしごたんが予備みたいで本当に申し訳ないです。」

……みたいなことを言われた。

うわ、傷付いた。予備とか……予備とか……俺ってなんなの?って思って、いつでも二番目以降にしかなれなかった、そんな悔しさを思い出して、最後には……俺が、かんどーさんの予備扱いされていることが、ブロガーとしての自分が、実際に今、あらゆる面において、かんどーさんには負けているという事実と一緒になって、嫌な感じで襲い掛かってきたので、こんな心理状態で抱かれるわけにはいかないと思った。

俺は、誰の代わりでもない。俺のことだけを見つめてくれる人でなければ、いくら貧相な体といえども、服を脱いで裸になるわけにはいかない。

齊藤さんが俺じゃないと駄目なんだと言ってくれるときがくるまで、時が熟すまで、会うのはよそうと思いました。ライブはどうすっかな、なんか同じ曲ばかりをようつべで聴きすぎて微妙に飽きてきたorz 愛ってなんなのかまだわからない、誰かを殺したいほど執着したこともない(そう思い込もうとする、心理的なゲームの中へと自分を追い込むことはあるけど、本当に殺そうとは思ってない)。誰かにとっての一番にすらなれないのなら、誰も愛さずにいたほうがいい。嗚呼でも悪い病気、人のものが良く見えて、壊したくなる。自分にかんどーさん以上の魅力があれば、とっくにやってた。