heartbreaking.

中年の末路とその記録

生きることを諦めたくない

どんな悲しい過去も、生きていれば、時間が徐々に解決してくれる。

血の色に染まる過去も、抱きしめて精一杯強がって、そして心の中で何千回も涙を流し続けていれば、いつかは強がりも涙もこの手足を流れる赤い血の流れと一つになり、この宇宙でただ一つの自分になれる。

どんなステージでもいい、命を燃やし、一瞬の煌めきでもいい、輝いて、後悔の数をどれだけ減らせるか、弱さと闘い続けるのが人生だ。

まだ痛みを心の中に感じている……逃れられない過去はもう二度と変えられなくてもいい、それが他の誰にもない、個性を作り上げている以上。

それは神に選ばれし人間のみに与えた試練だ。克服するために何が出来るかをじっと観察しているのだ。

お前はどう生きる。つらさの中に囚われたままで一生を終えるか。それとも、限界まで足掻いて、神の想像も及ばぬ境地まで、宇宙の果てに手が届くまで、生きる意味を考え続け、行動し続けるか。

過去のために生きるのではなく、今この時と、これからのために生きる。

そして自分の過去を受け止めてくれる人には、いつでも優しくありたい。

まずは、自分が強くならないと、誰も守れない。

自分が愛する、限られた人が心の底から笑ってくれるために、そして、つらい過去を抱きしめたままで、いつか赤い風景が、美しい夕焼け色に変わる時まで、生きることを諦めたくない。