heartbreaking.

中年の末路とその記録

副業先で主婦全員に無視され、辞めて帰ってきた

働き方改革の影響で残業ができなくなり……

給料が下がり(私はピーク時から総支給額が5万円前後は下がりました)……

いままで残業代で稼げていたのに、副業に出なければ生活ができない状況になりました。

生きることは、なんてつらいことなんだ。

そう思うことばかりで頭の中、あふれています。

とりあえず、少しでも前向きにと思い、

誰にでも出来るという清掃の仕事を見つけて、行ってみたけれど(今回はラブホではありません)、辞めて帰ってきた。

本業で上手くやっているとしても、それは副業先の人々にとってどうでもいいことなのですが、

奴隷小屋みたいな中で、薄汚れた掃除道具一式を手渡されると、こんなのが仕事なのか……そして私はこんなにまで落ちぶれてしまったのだろうか(たとえ副業でも)という気持ちになっていた。掃除の仕事というのは、家庭を持たない独身者にとってはほとんど意味を成さない。気分が沈んできている時に、限りなく生と死を見つめなければならない仕事だと思った。

そこでは主婦達が独自の「ルール」を作り仕切っている。

先輩たちにとって新人は、格好の餌食なのかもしれません。

作業が開始すると同時に皆が「関わらないで」オーラを発し始める。少し離れた場所からジロジロ私のことを観察している様子しかない。

新人としての恐怖をすっかり忘れてしまっていた。

何故なら本業では、私のほうが先輩であるから、次々と入ってくる新人に対し陰口を言ってきた。深く反省している。

副業先では萎縮して、なにもできないでいるというか、なにもできそうにない。

それとなく私のほうを見て観察している主婦達。

少し離れたところでは何人かの主婦同士くっついていて独特の空気を醸し出し、私はどうしていいかわからなかった。

唯一会話をしてくれるリーダーのうしろをひたすら追いかけていると、リーダーが「〇〇を教えてあげて」と主婦たちに依頼してくれたのでいささかホッとした。するとリーダーのすぐ傍でそれを聞いているはずの、どの主婦も「私〇〇の作業があるから、××さんが教えてあげて!」「△△さんがあそこにいるよ!」とか、私の面倒をみるのをお互いになすりつけあいをし始める様子が見て取れた。厚かましそうに私のことを見ながら別の持ち場にサッサと移動してしまう。

その△△さんのところへ近付くと「何で私が教えなくちゃならないの」「そんなのもわからないの?」「え?できないの?」と言いたげな不快な表情を浮かべられるが、その時にしか話しかける機会がない。こちらが言葉を発する隙も与えてもらえず、溜息混じりですぐ何も言わずに別の持ち場に移動してしまった。私にはその主婦を追いかけるような気力は残っていなかった。こうなると、簡単な作業内容すら頭に入れるのが嫌になってくる。時計の針ばかりが気になっていた。本業ではどんなに残業をしていても「帰りたい」と時計を見たことなど一度もなかったのに……

とにかく私の周囲には常に誰もいないという状況に……追いかけていこうとしてもキモがられているのか知らないが、副業で……自分に自信を喪失してしまいそうだった。お金以上に大切なものを失ってしまいそうで……

残された私、とりあえず△△さんが説明してくれた作業を終え、その後でどうしたらいいのか、誰もいないところで悩んでいると遠くのほうで主婦たちの話し声が聞こえてくる。その中に入ってゆくスキルを持っていない。

皆私を避けて通るんだな……リーダーが何か言葉を発しない限り、何も教えてはくれない。私から各主婦に質問をしてゆけばいいのだけど、皆自分の作業をテキパキ誇らしげに超高速で片付けてゆきながら、私の前を「話しかけないで」といわんばかりの勢いで通り過ぎてゆくので話しかける暇が見当たらない。

しかも、教えてもらうはずの作業を全部主婦達が片づけてしまっているので(意図的かどうかは知らない)、教えてもらう材料をなくされてしまっている状態でもあった。

コミュニケーション能力がない私にはその主婦達にどうしても馴染めそうにない、自分が自分でなくなってく。たまたま目の前にあった鏡に映っている自分が明らかにいつもの自分と違っていることに気付いた。いままで本業で培ってきた自信てなんだったのか。こんなにも無力で、孤独すら通り越した、なーんにもない世界にいた。その鏡の中の自分が、語りかけてきた「辞めるならいまで、もう一分一秒ももたない……」。立ちすくんでいると、私の前から消えてった主婦が隣にやってくる。タオルを畳む作業を短い単語のみで説明してくれた。配置する方向とか、決まり事が色々あるらしい。私がもたもたしていると、嘲笑したり、あきれたりしながら、ハッ!て感じでそのまままた何処かへ立ち去っていってしまった。相手が自分のことを馬鹿にしているかどうかは、されている側にはすぐわかる。どう考えてもコミュニケーションをとることは難しいと感じた。

辞めるなら早いほうがいい。一分でも一秒でも。職場の雰囲気は1日入ってみたらわかる。そこに自分がいられるかどうかは、仕事内容以上に、人間関係が大事で、ものすごく単純なんだけど「合わない」と思った、その気持ちに嘘を吐きたくない。

私は1日ももたずその副業先を辞めることにした。機会を与えていただいたのに申し訳ないと思うので謝罪をした。心の中では、こんな仕事をしていたのでは、自分の人生がそこで終わってしまうと本気で思っていた。

田舎でもコンビニが次々と深夜店を閉じている。あの、元気に挨拶をしてくれていた店員のお姉さんはいまなにをしているのだろう……

去年、時給労働で頑張ってたくさん稼いできた人達は、過去の年収に応じた高い住民税等を払い続けているにも関わらず、働き方改革で残業をなくされ、手取りが扶養枠内の主婦並みまで下がってきているのではないかと思う。もしかしたら私のように毎日、死にたいとか、自殺する方法ばかり考えてしまっているかもしれない。

そうした人たちに対し政府はけしてなにもしてくれない。自分達は私たちの払う税金でしっかりボーナスをもらうし退職金もらっている。テレビを付ければ冬のボーナスに合わせて商品を紹介している、私はテレビを消してうつむいてしまった。いつになったら、みんながボーナスもらえてるわけじゃないってことに気付いてもらえるのだろう。皆が痛みを分け合う世の中を作れない政治家なんていらない。

いまも副業を探しているけど、どの企業も短時間の単純労働については、子育て中で扶養枠内で働きたい主婦を欲しがっている。企業は誰でもできる単純労働者に社会保険等をかけたくない。主婦の大半は税金を納めるのは最小限の額にしたい。

副業向けのように思える労働内容に殺到する主婦の存在が影響し、ほぼすべての職種を、扶養枠内の主婦含めた、主婦層が席捲しようとしている。何処に行っても主婦の顔色いちいち見ないといけないような状況が……

応募したい求人情報の勤務地をGoogleマップで確認して、そこの駐車場にママチャリが複数停めてあるともう無理だなと思っているほど、主婦アレルギーに……

扶養枠内で住民税・所得税・社会保険料を納めない、そんな主婦には家庭があり子供がある。私は一人だ。たった一馬力で頑張っている「一馬力です」ステッカーを車に貼り付けて走りたいくらいです。

求人情報に乗ってる宣伝文句、全部嘘ばかりだと思う。アットホームな会社ですとかそんな説明いらないのでたとえば「この会社を牛耳っている怖い主婦たちがいます、その主婦が原因で常にこの会社は人手不足ですそれでもチャレンジしてみますか?」……ほんとのこと書いてくれたほうが、無駄足を踏まずに済む。入ったらだいたい1日で気付くから、そんなの隠しても双方にとって時間の無駄になります。

誰にでも出来る簡単な仕事は、扶養枠内の主婦が群がりやすく、副業先としてはなるべくなら選びたくない。

家庭の話が出てくるとそれに参加できない。参加できないで独りでいると仕事に必要な情報がスムーズに入ってこない、だから仕事出来ない人ってことになりかねないけど違う、情報を得られるためのコミュニケーションをとることが難しいってことなんだ。