heartbreaking.

中年の末路とその記録

コロナ以前の問題

愛も、寂しいも、陳腐なセリフに化す中で、今最も欲しい言葉はなんですか……言葉ではなく、疑問です。何故生きなきゃならないのかということです……自分は死んでもいいと思っているのですが、何によって強制的に生きることを義務付けられているのかを考える時、それが有難いことなのか、不幸なことなのか、よくわからなくなるのです。

目が覚めるたび、見慣れた部屋の風景より、悪夢の中でいたほうがマシだったんじゃないかと思うほど、逃れられない現実がじわじわと苦しい。コロナ以前の問題で地味に追い詰められていた人間が、どちらにせよ追い詰められている人生を送り続けていることに変わりはない。どちらにせよ、自分は変わらないのだということを突きつけられている……この失敗の人生を、まだ続けねばならないのかと、うんざりするような時間の長さを感じている延長線上に、いまコロナ禍で大変な状況である人々の姿が映し出されている。もともと楽しくなかった世界がほんの少し自分の好む方向へ変わりつつあるようにも見えている。その中で、いつだって自分は定点にいる。世界がどうあろうと自分の問題には囚われ続けて、この息苦しい部屋の中に心地よい風が吹き込むことなどない。どの方向に走ってもドアは閉じている。(以下、削除)。